音羽山 清水寺 (拝観日:平成21年10月17日 京都府京都市東山区清水) ◇ 宗 派:北法相宗 ◇ 本 尊:千手観世音菩薩 ◇ 縁 起:778年興福寺僧・賢心が向かった音羽山にて金色の水流を見出し、 源をたどると、滝行を行い、千手観音を念じ続けている居士がいた。 居士は賢心へ「私はあなたが来るのを長年待っていた。自分はこれから 東国へ旅立つので、後を頼む」と言い残し、去っていった。賢心は、 居士が残していった霊木に千手観音像を刻み庵に安置した。これが 清水寺の始まりであるという。 (秘仏像データ) 秘 仏 名:千手観世音菩薩 開帳頻度:33年に1回 開帳時期:平成21年10月03日〜平成21年11月30日 |
平成15年に清水寺奥之院の御本尊が約260年ぶりに御開帳されたとき、33年後の本尊に思いをはせた経験がある。本日開帳の日を迎え当院へ 向かう。坂を上がり、山門に到達すると、人で混雑している。普段から、京都観光の代名詞である寺院だけあり、この人だかりが本尊開帳のせいなのか が判然としない。入山受付からはいると、本堂の横から行列が並んでいる。それは紛れもなく、本尊御開帳の行列だ。33年に1度しか御開帳しない 本尊で、今回は西國33か所の結縁御開帳というありがたいイベントで、今回の当院も特別に開帳されるとのことで、とてもわくわくしながら寺院へ 拝観することとなった。行列は、比較的早く進んでいく。写真でお前立を見たとこがあるが、本尊の脇手2本が頭上で合掌している、一種特異な 感があるが、それが一般的に「清水寺式観音」と呼ばれており、全国の千手観音でもその存例が確認されている。この本家をこの目で拝することが できるので、胸が小躍りしている。。。行列の並んだ位置が本堂へ入る。薄暗い本堂を中央へ進むと、左手に大きな長い厨子が開いている。 そこには、脇に毘沙門天、勝軍地蔵を配し、中尊に千手観音がおわす。端正で美しい尊顔は「慈愛」よりも「近づきがたい高貴さ」を感じた。頭上に ある脇手の2本は、私が拝観したどの仏像よりも違和感ない。長年多くの人々に祈りをささげられた本尊は、開扉することで、そのまとった大きなオーラ を拝観する人々に与えつけていた。 |
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