春日山 不空院 (拝観日:平成22年10月19日 奈良県奈良市高畑町) ◇ 宗 派:真言律宗 ◇ 本 尊:不空羂索観世音菩薩 ◇ 縁 起:鑑真の住坊跡に建立された寺院と伝え、弘仁年間には 空海が興福寺南円堂建立に先立ち、その雛形を当寺に建てたという。 鎌倉時代には西大寺の叡尊らが当院で戒律を講じたという。 近世は本堂に弁才天が安置されていること、また院号の不空院が 転じて福院とも呼ばれたことで、「かけこみ寺」として奈良町の芸妓達の 信仰を集めていた。1854年の安政の大地震で堂宇が倒壊。 大正年間に三谷弘厳によって再興された。 (秘仏像データ) 秘 仏 名:不空羂索観世音菩薩 開帳頻度:不定期 開帳時期:平成22年10月16日〜平成24年11月14日まで |
今年ならでは、平安遷都1300年記念式典が開催され、奈良にある古刹寺院が一斉に御開帳を行っている。このお寺もイベントに乗じて御開帳 を行うことを聞きつけ、早速拝観に向かった。新薬師寺と狭い路地を挟んで隣り合わせに立っており、決して大きい寺院とは言えない。 本堂脇から中に入り、正面に鎮座する不空羂索観音様を拝する。鎌倉期造られて103a木造・国重文。尊顔はインド神的な面持ちがあるのだが、 全体的な眺めは、日本で見る馴染み深い像様となっている。そこに、手の躍動感や、配置が絶妙で、まるで引き込まれていくような妖艶さと 魅力が備わっていた。ただ「美しい」の感覚した呼び出すことができず、本堂正面でボーッと座りながら眺め続けていた。 |
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