青葉山 中山寺 (拝観日:平成24年03月11日 福井県大飯郡高浜町) ◇ 宗 派:真言宗御室派 ◇ 本 尊:馬頭観世音菩薩 ◇ 縁 起:若狭富士と呼ばれている青葉山の中腹にあり、736年聖武天皇の 勅願によって泰澄大師が創建した若狭一の名刹。 (秘仏像データ) 秘 仏 名:馬頭観世音菩薩(次回は平成40年) 開帳頻度:33年に1度 開帳時期:平成22年05月23〜平成24年05月20日まで |
馬頭観音仏をと言えば、浄瑠璃寺の馬頭様とこの寺院の馬頭様があげられるほど、有名な馬頭様だが、33年に1度の御開帳のため、前回拝観した 時は本尊の馬頭観音様を直接はいすることができなかった。この度、本堂の修理完了記念で平成22年から約2年間の本尊開帳期間を得、早速時 間を調整し、馬頭観音様の拝観に臨む予定だったが、結局当院へ訪問できたのは、本尊開帳期限の10日前となってしまった。本尊御開帳期間がな がいため、訪問する拝観者もまばらで、私自身の御開帳拝観の盛り上がりと、寺院の閑散とした雰囲気が反比例しているようだった。茅葺屋根の本堂 のややくすけた木肌と屋根の茶色の古色が、堂内におわす馬頭様の興味を湧き立たせる。本堂内には側面から入り正面の開扉した厨子に向かう。厨 子内には、全身で怒りを露わにした馬頭観音様が鎮座していた。像高は90a程度だが、とても精緻。指の表現や手の配置が絶妙で、堂内の薄暗が りの中、怒りの表情とは裏腹にとても優美。まじまじと正面から拝すると、赤の彩色が剥落し、木目を垣間見る箇所もあった。有名仏にお会いした喜び にただ茫然とたたずんでいた。 |
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